浮気と父と私

父と母は私が中学2年生、弟が小学6年生の頃に離婚しました。
原因は父の浮気です。

それまでも何度か父の浮気が原因で、夫婦の危機があったみたいですが、父と母が話し合い、何とか最悪の事態を回避していました。

しかし、その時は父の浮気相手が妊娠してしまい、父は責任を取るために母と離婚し、再婚したのです。

子どもながらに、生まれてくる赤ちゃんのために、未成年の子ども二人を見捨てるのはいかがなものかと思いましたが、母親の堪忍袋が限界を越えたので、離婚以外の道はありませんでした。

これは後年、母に離婚の経緯を訊いた時に教えてくれた話ですが、うすうす感じていた内容と大差ありませんでした。

当時の私は父が浮気することよりも、どうして浮気がダメなのかという方が疑問でした。
確かに我が家は2つに分裂してしまいましたし、母や私たちは寂しい思いをしましたが、一方で新しい家族が誕生しています。
浮気が悪なら、血の繋がらない弟たち家族の存在も悪なのかと、中学生ながら考えていました。

アーティストや作家などはたくさんの人を好きになっても構わないのに、結婚する人だけは一人にしないといけないことに割り切れなさを感じていました。

世界的に見ても妾や一夫多妻制は多く見られるし、浮気を認めない国でも浮気が原因でトラブルご起こっています。

何となく人間の本質は浮気性なんじゃないかと思っていました。

母や弟(血の繋がった)は今でも父を許していません。
たくさんの苦労をしました。
母は父親からの養育費も受け取らず、女手一つで私と弟を一人前に育ててくれました。
母親には感謝しています。

しかし、私は二人ほどの熱量はありません。
私は父寄りの性格なのかもしれません。
確かにだらしないところはあったと思いますが、自分の気持ちに素直だったのかなとも思ってしまいます。

今、私には妻と子どもがいます。
実は私も父と同じく浮気をしています。
父とは同類なのですが、家族にだけは迷惑をかけないようにと、細心の注意を払っています。

「浮気はしょうがない。
しかし、周りに迷惑をかけてはいけない」
これが私の人生の指針です。